「離人症(りじんしょう)」とは、”なった人”しか
聞いたことがない・知られていないだろうと考えられる
神経症の中でも、比較的特殊な・珍しい症状と言えるものになります。

しかしながら、

意外にも「人口の2%」に、一度は似たもの・行動を
経験したことのある人がいるのではないか、という症状でもあります。

「解離性(かいりせい)障害」の中の1つの症状であり
正式名称としては、「離人性障害」という言葉の使われる
ますます聞いたことのない方が多いはずの症状になります。

その症状を、簡潔に表せば

自分が自分ではないように思える

という、これだけ聞くと「???」となってしまうものになりますが

「現実感」がない時がある

と言えば、何となく理解する人も多いかもしれません。

ただし、

  • 自暴自棄
  • ボーっとしている

というものとは、やや異なる要素も多く
どちらかと言うと「感情がない時間が長い」というものに近いようです。

知らぬ間に「とても危険なこと」が起きるかもしれない症状

「多重人格」という症状に関しても「解離性同一性障害」と呼ばれる
同じく解離を起こしている症状であり、人格が入れ替わる際に
その他の人格の意識がなくなることも共通します。

しかしながら、解離性障害の場合には
「何をしていたのか全く覚えていない」という時間が存在します。

同時期に、

  • 覚えていること(記憶)
  • 思っていること(意識)
  • 実際に行うこと(行動)

これらに一貫性がなくなってしまうため、
”気づいたら知らないところにいた”というものは典型的な症状と言えます。

また「意識のない間に人間関係を壊す」ということも考えられ
物理的な事故等にも加えて、社会的なリスクも高いと言えます。

「自分が自分である」と分からなくなる理由とは?

そもそも「解離」という反応は、人間の持っている防御反応の1つと言えます。

「思い出したくない」といった経験が多いほど、
またその内容が<濃い>ほどに、発症リスクが上がると言えます。

思い出したくない記憶とは、もちろん自分にとって
自分の精神状態にとって、不都合なものですになりますが

  • 一度の大きな事故
  • 継続したストレス

といった、大きい・長い状況が引き起こすことが多いようです。

いわゆる、「トラウマ」と呼ばれるものによる
「PTSD(心的外傷後ストレス障害)」の
典型的な症状とも言えます。

例えば、虐待等をされている状況下において
「折檻を受けているのは私ではない」と思うことで
精神的・物理的な負担を、避けようとした結果とも考えられます。

「自分を自分ではないと思う癖」の継続によって、
いつしか解離の症状が、常態化してしまったとも言えます。

「母親のヒステリー」といったことは、
解離を起こすきっかけになることが非常に多いと言われており
「ここにいたくない」という気持ちが、そうさせるのだと考えられます。