そもそも、人前に立つ・人前で喋る際に緊張してしまうことは
「当たり前のこと」であり、本来であれば全く問題のないことです。

しかしながら、中にはその緊張が”異常”なものであることに悩み
克服できないことで、苦しんでいる人も多いと言えます。

「普通の人はどのくらい緊張するのか」ということに関しては、個人差があるものですが
”その状態”に関して進行に悩んでいる場合には、いずれにしても問題のある状態と言えます。

人前に出ることによって、

  • 心拍数が劇的に上昇するのが分かる
  • 動悸・呼吸困難(過呼吸)を招く
  • どもる(吃音)
  • 汗が止まらない

最悪の場合には、意識を失ってしまうといったこともあり
その原因を見極めて適切に対処し、少しでも<生きやすく>する必要があります。

特に「会社の会議ですらダメ」という場合には、早急な対策が必要と言えます。

どうしてそこまでプレッシャーを感じてしまうのか?

「原因」といっても、緊張する理由は「緊張するから」というほかないはずです。

一言で言えば、「プレッシャーに弱い」ということになりますが
どうしてそこまでプレッシャー(心理的圧迫)を感じてしまうのか、整理してみましょう。

「求められていることの大きさ」に耐えられない

まず、プレッシャーを感じるということは
「他人に期待をされている」という思いがあるはずです。

  • 失敗したらどうしよう
  • 恥をかいたらどうしよう

と思ってしまうことが、その証拠です。

現実として「自分に求められていること」が、非常に大きい場合もありますが
それよりも、「(現実より)大きいと感じてしまう」ことに問題があります。

このケースは、「特定の場所・状況(苦手な上司の前等)」といった
症状が現れるシチュエーションが、限定されることも多いようです。

「人前」に抵抗がある

またプレッシャー云々に関係なく、とにかく「人前」が苦手なケースも考えられます。

そういった場合には、「なぜ嫌なのか」という理由が
克服のための、より重要な鍵を握ることになります。

「ストレス」への耐性が小さい

以上の理由として、まずはそもそも
「ストレス」に対する許容量が少ないと言えます。

これは<生まれつき>の性格の場合もあり
「恥ずかしがりや」を、こじらせてしまった状態と言えます。

「過去のトラウマ」によるもの

最も問題のある・克服の難しい原因が
過去に経験した、いわゆる「トラウマ」によるものです。

多いケースとしては、「過去に人前で恥をかかされた」といったものがあります。

また学校の教室での、「おもらし」や「嘔吐」といった
不特定多数の前で、<恥ずかしい経験をした>という経験等も多いようです。

これらは「起きてしまった」ことであり、またなかなか忘れられないことが
それ以降に問題をきたす、トラウマたる所以でもあります。

単なるがり症が発展してしまうケースも

上がり症は、同じ<恥ずかしがりや>の症状としても個人差のあるものですが
「赤面症」や「視線恐怖」といった、より発展した症状も存在します。

「人前に出ると顔が赤くなってしまうのではないか?」

という思いが消えない「赤面恐怖症」は、「強迫性障害」の1つの症状と考えられます。

「自分を見て欲しい」という願望が強すぎるケース

一方で、「自分を(自分だけを)見て欲しい」といった
いわゆる「自己顕示欲」が強すぎることで、悩む・・・というよりは
好機な目で見られることによって、トラブルを招くこともあります。

これは言うまでもなく、「承認欲求」が強いことが原因と言えます。

「認めて欲しかった」のに「認めてもらえなかった」

自己顕示欲が強い人間というのも、やはり<過去のトラウマ>にとらわれた状態です。

そして、最も多いケースは「親にさえ、認めてもらえなかった」という経験です。

「放任主義」から「虐待」まで様々ですが、幼い不安定な時期に
「自分は受け入れられていない」と、感じてしまった経験によるものと言えます。

また「異常に他人を羨んだことがある」という経験に関しても
「自分<も>同じように認められたい!」という欲望を芽生えさせるものですが
勉強ができる・運動ができる、という人が身近にいた場合にリスクが高く
これに関しては外部的な要因が大きく、ある意味で「事故」です。

異常に膨らんだ「自意識」を解消するための手段

人前に出たくない・出た過ぎる、いずれの症状に関しても
異常に肥大した自意識、いわゆる「自意識過剰」あることが原因です。

この自意識から自由になることは、多くの人間の課題であり
「芸術」や「文学」といったことも、結局は自意識からの解放が目的と言えます。

・・・といった、大げさなことも言えますが

現実問題としては、早めに「適切な自意識を持ちたい」という方が多いはずであり
ここでは、より現実的な克服方法を考えていきたいと思います。

自分の評価を下げてみる

「自分には何の価値もない」

そう思えば、少しは楽になれるはずです。

そもそも「自分には価値がある」という考えが、自意識を過剰にしてしまうのです。

しかしながら、あまりにもマイナス思考・ネガティブな考え方でもあります。

また、より深刻な<自暴自棄>を招くリスクもあるため
「最後の手段」として、とっておくことが望ましいと言えます。

とにかく場数を踏む

「人前が嫌」なら、とにかく人前に出る。

「認められたい」なら、あえて人前で恥をかく。

自分の「重い(思い)」を、少しずつ軽減していきましょう。

「人前で失敗する」という経験は、いずれの症状にも効果的であり
ある意味で、行動療法・ショック療法の1つと言えます。

「今までの自分」から離れた活躍の場を作る

最も健康的な解決方法と言えます。

「いつもの自分の立ち位置」といったものが関係ない場所で
とりあえず「承認欲求」を満たしてしまいましょう。

「社会人サークル」等に積極的に参加することで
「今までの自分とは関係ない人」から、無難な評価を受けます。

その際にも、

  • 馬鹿にされたらどうしよう・・・
  • よく見せよう!

とは、考えないようにしましょう。

難しいことかもしれまえんが、

恥ずかしがりやなら、あえて「ピエロ」になり

「見栄っ張り」なら、バカにされるキャラになる

こういった、<今までの願望とは真逆>の立ち位置を目指しましょう。

そうすることで、「日常」に戻った際に
人前で評価されようが、無視されようが

「俺は先日、フットサルでシュートを決めた」

「今日のところは、バカにされてやるか」

といった「心のよりどころ」を、作ることができるはずです。

大切なことは、「自意識の必要がない(リセットされた)場所」で
<健康的に・適当に評価されること>なのです。